自賠責保険の適用ケースQ&A
それじゃあ、実際にどういったケースで自賠責保険が支払われるのか見てみよう。
車を運転していたら、交通事故を起こして相手にケガをさせてしまった場合、補償は受けられるかな?
この場合、相手の被害者へは自賠責保険から保険金が支払われるよ。ただし、自分の車や相手の車の修理代、自分自身のケガの治療代などは支払われない。
父、母、兄、弟の4人家族で、お父さんが所有する車をお母さんが運転していて、人身事故を起こした場合は?
自賠責では、運転者とその自動車の持ち主(所有者)は補償されないので、お父さん、お母さんのケガは補償されない。兄、弟と相手の被害者へは自賠責保険から保険金が支払われるよ。
車の運転中、ちょっとわき見運転していたら電柱に激突してしまった場合はどうだろう。
自賠責保険は対人賠償だけなので、この場合は自賠責保険からの支払いは受けられないんだ。
車のドアを開けたら、後ろから来たバイクにぶつかって相手にケガをさせてしまった場合は?
車のドアの開け閉めなども自動車の運行に含まれるので、ケガをした相手の人には保険金支払われるよ。ただし、車やバイクの修理代は支払われない。
自宅で車庫入れをしている時に、誘導していた父親に誤ってケガをさせてしまった。
怪我をした父親が車の持ち主であれば保険金は支払われないけど、持ち主でなければ保険金が支払われるよ。
対人事故に関しては、自賠責保険で被害者の損害賠償ができるといっても、全額まかなえるわけではないんだ。
被害者を死亡させてしまった場合や、ケガをさせてしまった場合など、ケースによって金額が決まってるんだ。
それでは、次は自賠責保険で補償される金額を見ていくよ!